カナダの小学校の新学期はどんな感じ?

そろそろ長い二ヶ月ほどの夏休みも終わり九月からいよいよ新学期が始まります。子供達の新学期の様子を見てきて日本との違いに驚くことも多々ありました。そんなカナダの新学期の様子を紹介したいと思います。 

 

新学期初日

日本での新学期は始業式や入学式から始まりますが、カナダでは始業式や入学式はありません。服装も普段通りに登校します。新学期ということでバックパックや靴を新調してくる子が多いです。

 

昨年度の教室へ登校し、新学期初日は1時間ほどで帰宅します。どんなことをしたのか子供たちに聞くと夏休み明けの再会を喜び合い、夏休みの様子をみんなに話したり先生が夏休みどんなふうに過ごしていたのか聞いたりしているようです。初日は1時間ほどで帰ってくるので子供達を送って行ってもすぐに子供達を迎えに行かなければなりません。そんな親の負担を考えてかPAC(PTAのようなもの)が、体育館で親が子供のお迎えまで待機できるようスナックやコーヒーなどを用意してくださり、体育館で子供達のお迎え時間まで待機して過ごす親が多いです。新学期2日目からはお弁当を持って通常通りの就業時間で登下校することになります。

 

 

学校への持ち物

また新学期初日に日本の小学校では教科書など学校で使うものなどが配られますが、カナダでは殆どの公立の小学校で教科書はありません。学校で用意されるプリントなどで学習することが多いです。そのため、通学時に持って行く荷物は基本お弁当とスナック、水筒のみです。鉛筆や文房具も学校で用意されているので持っていくことはありません。もちろん体操服もなく普段着のまま体育の授業を受けます。いつ体育の授業があるのか把握するのも難しいので、毎日動きやすい服装で登校するようにしています。教材費として新学期に40ドルほど学校へ支払いますが、住んでいる市の小学校によっては、備品や文房具を自分で用意しなければならないところもあるようです。

 

 

時間割について

州で定められたカリキュラムはありますが、進捗度は先生によって違います。教科書を使わないので日本のように明確なゴールがなく、先生の教育方針に任されているようです。大体学年末に使ったプリントなどを持ち帰ってくるので、そこで初めて親はどんなことを勉強したのか目にします。普段何を学んでいるのかは子供に聞いて知ることが多いです。先生からのお便りがある場合はそれで知ることもあります。遠足なども同じで、日本のように学年全員で行くこともありますが、各クラスで先生が決める場合もあり、同じ学校の同じ学年でも遠足の数がバラバラです。

授業の様子

 新学年のクラスについて

日本では始業式、入学式に新しいクラスと担任の先生が発表されますが、カナダでは初日に学校に行っても新しいクラスは決まっていません。なぜなら二か月ほどの夏休みの間先生たちもお休みだからです。昨年度と同じクラス、同じクラスメイトと最初の1週間ほど過ごします。

1週間ほど経ってやっと新しいクラス、先生が発表され、新しい教室へ移動します。この1週間ほどの間に子供たちの様子を見てクラス分けされているようです。

  

またカナダの多くの小学校ではスプリットクラスというものが取り入れられています。スプリットクラスとは2つの違う学年が一緒のクラスになっているクラスです。息子は昨年度グレード6、7年生の上の学年との合同クラス、娘はグレード2、3年生の下の学年との合同クラスでした。日本で育った親にとってはどうやって勉強するんだろうと最初は不安に思いましたが、スプリットクラスの目的は人数調整のほか、上級生が下級生に勉強を教えたり、互いに助け合い、学力の発達や社会性の発達を促すことだそうで、なるほどと納得しました。勉強に関しては体育や音楽など一緒に行うものもあれば、言語や算数など学年別に行うものもあるようです。

 

このように日本との違いに驚くことも多いですが、子供達は日本と同じで、新学年のスタートは楽しみと不安が入り混じった気持ちはきっと同じなのではないでしょうか。

 

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