カナダの小学校に子供たちが通うようになって気づいたことの一つに、毎日のカリキュラムに組み込まれた読書の時間があります。
カンファレンスなどで教室を見せてもらうと教室にたくさんの本が並んでいます。
カナダの小学校ではかなり読書に力を入れている印象です。
今回はカナダの小学校の子供たちの読書への取り組みについてお伝えしたいと思います。
•silent reading time
娘の通う小学校では毎日リセス(休み時間)の後にはsilentreading time と呼ばれる読書時間が20分あります。
家から好きな本を持っていってその時間に読んだり、教室にある本棚から本を選んで読むこともできます。
教室にある本棚には本当にたくさんの本が置かれていて低学年の間は読書する力にばらつきがあるためレベル分けされて本が並べられており自分にあったレベルの棚から本を選んで読書に取り組んでいます。
キンダーガーデンの子供たちはまだ自分で読書することが難しい子供達もいるのでビッグバディと呼ばれる高学年のペアのバディが自分のペアであるリトルバディのために読み聞かせに行く時間も設けられています。
娘は今高学年になったのでリトルバディに読み聞かせをしていますが昔自分が好きだった本の読み聞かせをリクエストされ自分も好きだったシリーズの本だと懐かしんでいました。
•週一回の図書の時間
週に一回図書の時間があり、図書館司書の先生が本を読み聞かせてくれてその後好きな本を2冊まで借りることができ自宅に持って帰って読むことができます。

•Home reading
宿題として先生から取り組んだかどうかチェックされる訳ではありませんが毎日Homereadingに30分取り組むようにとどの学年も言われています。
一人で本を読むことが難しい場合は保護者が読み聞かせをするように推奨されています。
うちの子供たちは家では日本語を使っていたため、小学校に入った時には英語を読むことも書くこともできていませんでした。
担任の先生に相談したところ学校でも使っているRaz kidsというアプリを勧められ自宅でも使えるようにパスワードを教えてくれ、低学年の間はそれを使いながら子供と一緒に読書に取り組んでいました。
Razkidsはレベル分けされた本がたくさんあり、読書が終わると質問が出てそれに答えるというもので本が読めるようになるだけではなく読解力もついたように思います。
・Bookfair
子供達が通う小学校では年3回学校の図書館でBookfair があります。学校からの連絡でBookfair お知らせが来ます。
学校で本を購入することができ、売り上げの10%を学校の図書館の本の購入のために当てているそうです。
うちの子供たちも学校からのBookfair のパンフレットを見てどの本を買うかいつも楽しみにしています。
本だけではなく文房具や小さいおもちゃ付きの本などもあったりします。

•Summer reading club
夏休みになると図書館でSummerreading club に申し込むことができます。
図書館で本を借りるとスタンプを押してもらえ、スタンプが貯まるとしおりがもらえたり文房具やシールがもらえます。
スタンプを集めることを楽しみにしていて夏休みは本を特にたくさん読んでいます。
このようにカナダの小学生の子どもたちにとって読書が毎日の日課になっていて読書を楽しい日課の一つに位置付けられているように感じます。
そのおかげなのか、うちの子供たちは本当に読書が大好きです。家にいる時の空き時間にはほぼ読書をしています。(ゲームをすることも多いですが笑)
もちろん小説ばかりではなく漫画を読んだりしている場合も多いですが毎日本を引っ張り出してきて読んでいます。
読書で育まれる力は多岐に渡っていて読むことを通して語彙力が増え読解力、想像力、思考力が培われていくと思います。
これからも子供たちが読書を楽しい日課として毎日続けてくれることを願っています。
執筆者
カナダ在住ママ:Riku