カナダ留学「カナダのホストマザーとしての体験談 」

これから留学をする皆さんへ

こんにちは!私はカナダでホストマザーとして留学生を受け入れてきました。皆さんがカナダでのホームステイを検討されていると聞き、少しでも参考になればと思い、私の経験をお話しします。

ホームステイは「家族の一員になる」体験です

まず一番大切なことは、「ホームステイはホテル滞在ではなく、家族の一員として暮らす経験である」ということです。ホストファミリーは皆さんをゲストではなく、日々の生活を共にする家族の一員として迎え入れます。

一緒に夕食を囲んだり、週末に買い物やイベント、散歩に出かけたり、何気ない日常の中で文化や価値観を共有することが、ホームステイの最大の魅力です。

しかし、以下のような行動は家族関係を築く上でマイナスになってしまいます。

・トイレに携帯を持ち込んで長時間こもる

・ 週末ずっと部屋にこもってオンラインゲームをする

・ 夜更かしして朝食に現れない

・ 食事中もスマホに夢中で会話に参加しない

・ 夕食時間に連絡なしで外食し、準備して待っているホストを困らせる

ホストファミリーは、皆さんとの時間を楽しみにしており、文化交流を心から歓迎しています。だからこそ、生活リズムを合わせようとする姿勢や、家族へのちょっとした気遣いがとても大切です。

私たちは、皆さんが安心して生活し、異文化の中で学び、成長できるよう全力でサポートしていきたいと考えています。

遠慮しすぎないこと、でも感謝の気持ちは忘れずに

特に日本から来た生徒さんは、最初はとても遠慮がちで、何か困っていても黙って我慢してしまう傾向があるように感じます。こちらから声をかけて初めて、「実はずっと不便だった」と打ち明けてくれることも少なくありません。また、物静かで質問がほとんどない、という印象を受けることもあります。

もちろん、これは「礼儀正しく、我慢強い」という日本人の美点でもありますが、ホームステイでは“自分の気持ちを言葉で伝えること”がとても大切です。

積極的にコミュニケーションを
 以下のことについて、わからないことや気になることがあれば遠慮せずに聞いてください

 食事の好み

ごみやリサイクルの分別方法

シャワーの使い方や時間帯

携帯やパソコンの使用時間(スクリーンタイム)

共有スペースの使い方

 

実は、何も言わずに自己流で行動されてしまう方が、ホストファミリーとしては困ってしまうことが多いのです。家庭ごとにルールがあり、それが守られないと他の家族の生活リズムに悪影響が出たり、設備の使い方でトラブルになることもあります。

 

最初に「この家ではどんな決まりがありますか?」と聞いてくれれば、丁寧に説明できますし、誤解やトラブルを防げます。

聞かれることを迷惑に感じるホストファミリーはほとんどいません。むしろ、話してくれることで信頼関係が深まり、お互いが安心して過ごせるようになります。

英語が完璧である必要は全くありません。大切なのは、自分の気持ちを伝えようとする姿勢です。ほんのひと言でも、心を込めて話そうとする気持ちは、必ず相手に伝わります。それが、ホームステイをより豊かで、思い出深いものにする第一歩になるはずです。

文化の違いを楽しむ心構え

 ホームステイ中には、必ずと言っていいほど文化の違いを感じる場面があります。食事のスタイル、入浴の仕方、家族との距離感、友人関係、時間の感覚など、日本とは異なることがたくさんあるでしょう。

 

カナダの生活様式の例 

住環境:靴を脱がない家庭もあり、最初は戸惑うかもしれません。

 入浴習慣:夕食後にお風呂に入る日本の習慣とは違い、朝に短いシャワーを浴びる人が多いです。

 食生活

 朝食:シリアルやトーストといった簡単なもの

 昼食:サンドイッチやラップ(具材をトルティーヤで包んだもの)を持参

 夕食:肉や魚、パスタ、サラダ、スープなどを組み合わせたワンプレートスタイル

 ベジタリアンやグルテンフリーといった食の多様性が尊重されている

家事の分担

家庭内で家事を分担するのが一般的です。子どもでもお皿洗いや掃除、料理などを手伝います。

ホストファミリーの家でも「自分のことは自分でやる」のが基本です。

 

違いを楽しむために

こうした違いに出会った時、「変だな」「自分の国と違うから嫌だ」と感じるのではなく、「どうしてこうなっているんだろう?」「これは面白い文化の違いだな」と、柔軟な気持ちで受け止めてみてください。そして、ぜひホストファミリーにその理由や背景を聞いてみてください。

ホストファミリーも日本の文化について学ぶことをとても楽しみにしています。お箸の使い方を教えたり、日本の祭りや伝統について話したり、時には日本の家庭料理を一緒に作ったり——文化をお互いに分かち合うことが、ホームステイの醍醐味だと感じています。

 

「今、日本の若者の間で流行っていること」「最近の人気の食べ物、アニメやファッション」など、最新の日本文化についても聞けるのがとても嬉しいです。私たちにとっては、教科書やニュースでは知ることのできない「生きた日本」を知る貴重なチャンスなんです。

ホストマザーもフルタイムで働いている人が多いです

近年では、カナダの多くの家庭が共働きで、ホストマザーもフルタイムで働いていることが一般的になっています。私自身も平日は朝から夕方まで仕事をしており、帰宅後に夕食を準備し、家族みんなで食卓を囲むのが日課です。昔のように「いつも家に誰かがいる」環境ではなく、「夕方以降に家族との時間を大切にする」生活スタイルが主流になっています。

さらに、ここ数年でカナダの物価は急激に上昇しており、日本と比べても全体的に生活費が高いと感じます。例えば、食料品や外食、電気・ガス代、家賃などは日本よりも割高なことが多く、特に都市部では日常生活を維持するだけでもかなりの費用がかかります。インターネットや携帯電話の通信費も、日本より高額です。

こうした背景もあり、ホストファミリーとして留学生を迎えることは経済的にも時間的にも決して簡単なことではありません。それでも私たちは、生徒さんをできる限り温かく迎え入れ、家族の一員として大切に過ごしてもらいたいという気持ちでホームステイを受け入れています。

留学生活をより充実させるための心構え

最後に、これからホームステイをする皆さんへのアドバイスです。

以下の4つの心構えがあると、ホストファミリーとも良い関係を築けると思います:

           1.         自分から話しかけてみる勇気を持つこと

           2.         文化の違いを受け入れる心の柔軟さ

           3.         自分の気持ちはきちんと伝えること

           4.         共有スペースの使い方を理解すること

カナダの家庭での生活は、きっと皆さんの人生にとってかけがえのない経験になるはずです。ぜひ、たくさんの「初めて」に出会って、自分の世界を広げてくださいね!

皆さんの留学生活が素晴らしいものになることを、心から願っています。

 

執筆者

カナダ在住ママ:T.H.

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