カナダの小学校の新学期のスタートは九月に始まり六月に学期末を迎えます。カナダでは六月末は卒業式の時期でもあります。
わたしの息子がキンダーガーデンからグレード7まで8年間通った小学校を6月末で卒業することになり、初めてカナダの小学校の卒業式を見ることができました。
日本の小学校の卒業式は厳かな雰囲気で行われ感動の涙を流す子供達もいることを覚えているのですが、カナダの卒業式はまた違っていてカジュアルで楽しい雰囲気でした。そんなカナダの小学校の卒業式の様子をお伝えします。
卒業式に向けての準備
卒業式前日に保護者がボランティアで風船や生徒の絵などで体育館を飾り付けをしていて日本の卒業式よりもカジュアルで楽しげな雰囲気でした。卒業式の後には卒業生と先生の卒業式ランチパーティーがあるためそのためのドリンクや紙皿などの準備も保護者ボランティアで行います。
パーティーのためのドリンクやピザ カップケーキなどの予算も卒業式に向けて1年間空き缶やペットボトルを集めボトルデポジットに出して資金を作ったりスポーツデーでフィリージーなど販売して卒業式のための資金を集めていました。
他にも卒業生が放課後学校でレモネードスタンドを立ち上げて卒業式のための資金作りにあてていました。他にも卒業式当日にスライドショーをするため赤ちゃん時代の写真をメールで送ってほしいという学校からの連絡もありました。
卒業式当日の様子
迎えた卒業式当日にまず驚いたことが、息子の学校では卒業生はもちろん全校生徒も卒業式に参加していました。全校生徒と教職員、卒業生の保護者が来ているので体育館はかなりの人数が集まっていました。
卒業生の入場ではリトルバディと手を繋いで入場し拍手で迎えられ入場してきました。息子もリトルバディと手を繋いで入場する姿を見た時にいつのまにかこんなに大きくなっていたんだなあと感慨深かったです。
卒業式の生徒や保護者の服装
卒業生たちの服装は、男の子は襟付きのシャツにズボン、女の子はカジュアルなサマードレスの子達が多かったです。
卒業生の名前の書いたフーディーで参加している子ども達もいて卒業生たちの服装も日本に比べるとかなりカジュアルな印象でした。
親も子供たちと同じくお父さんたちは襟付きのシャツにズボンの方もいればTシャツにジーンズの方もいます。お母さんたちもカジュアルなサマードレスが多かったです。

卒業式の様子
プログラムではカナダの国家斉唱に始まり校長先生からのお話でした。その後にスライドショーでした。
スライドショーでは卒業生の赤ちゃん時代の写真が流れてみんなで卒業生の誰かクイズのように考えたりと会場は笑いに包まれ和やかな雰囲気に盛り上がりました。
1人1人名前が呼ばれ担任の先生が名前を呼ばれた子の紹介セカンダリーに行ってからの目標校生へのアドバイス, 生徒の将来の夢を読んでくれ卒業のサティフィケートとお花を一輪受け取り先生と握手をします。
握手をするところがカナダらしいですね。そしてそのお花を親のところまできてプレゼントしてから自分の席に戻って行きました。思わぬ子供達からのプレゼントにどの親も笑顔で受け取っていました。
他にも図書館司書の先生が卒業生に本を読んでくれたり卒業生の親の代表のスピーチそしてキンダーガーデン子達からは歌のプレゼントがありました。
アイスホッケーの試合でよく流れるQueenのWe will Rock you の替え歌でWe will Miss youという歌を振り付けしながら歌ってくれました。
可愛すぎて卒業生からも親からもスタンディングオベーションで大きな拍手で大盛り上がりでした。
大盛り上がりの雰囲気の卒業式が終わりそのあとはお友達と写真をとったりお話ししたり置いてあるカップケーキを食べたりと自由な感じで終わりました。
息子に卒業式の練習があったのか聞くとやはり一度も卒業式の練習はなかったとのことでした。
日本では歌の練習や歩き方の練習にセリフの練習、、、たくさん練習して卒業式を迎えるのに比べカナダの卒業式は練習なしにぶっつけ本番のようです。
でも練習はなくとも和やかな雰囲気の中で笑いもありのカジュアルなカナダの卒業式もなかなかいいものでしたよ。
執筆者
カナダ在住ママ:Riku