カナダ親子留学海外レポート「新学期から春休み前まで」

エドモントンの秋はあっという間に過ぎ、ハロウィーンが過ぎたら雪が降り始めます。気温も一気に下がり、-30度の世界です。晴天率が高いエドモントンでは、その世界はただただ息をのむ美しさです。ダイヤモンドダストが光り輝き、白い雪に日光が反射し、夏よりも明るく感じます。リスやウサギなど、動物たちも元気に活動しています。現地の子供たちも元気いっぱいです。雪合戦や雪の中でサッカー、バスケットボール、そり滑りなど寒さを気にせず、楽しそうに過ごしています。 

子どもたちの様子ですが、新学期が始まり、新しい学年や勉強内容についてゆけない様子でしたが、秋の終わりころ、変化が訪れました。少しずつ英語が理解できるようになり、友達もでき、学校へ行きたくないということがなくなりました。子供の適応能力や慣れは突然訪れるようです。学校のテストでは満点を取る科目も出たり、プレゼンテーションも翻訳しながら取り組んでいます。文章問題には苦戦中ですが、翻訳するとわかるので今のITのありがたみを感じています。 

小中学校は定期的に3者面談があり、15分程度ですが直接担任の先生と出会い、学校生活の事、勉強の事を気軽に相談できます。しかしながら、メールで常に質問するとすぐ返信が返ってくるので、親は学校生活の疑問について早急に解決できるシステムになっています。日本は連絡帳でやり取りしますが、メールだと素早く聞けるので助かっています。小学校5年生の息子はクリスマス会で合唱をしました。英語が全く話せなかった小学校4年生に比べ、立派になったなあと感慨深いです。 

中学2年生の娘はピアノを日本で習っていたため楽譜が読めます。何か楽器をひきたいと思っていたら、担任の先生がギターを弾けるとのことで、冬休み期間中に担任の先生の祖父が使用していたギターを貸してくれ、また週1回放課後に特別授業をしてくれています。また、スクールゾーンという学校の掲示板で、学校の状況をチェックできます。いつもお便りの紙を整理するのが大変でしたが、こちらはサイトをチェックするだけ、Webフォームで提出できる書類もあったり、スクールトリップの費用も支払いできるので、本当に便利です。封筒にお金を入れ、密封して子供に持たせる日本とは大きく異なります。カナダではカード支払いなので細かいシステムまでとにかく合理的にできています。 

年明けからは帰国が迫っていることもあり、子供たちは「日本に帰りたくない」というようになりました。秋頃はあんなに行き渋っていましたが…。特に多感な時期にある娘は、同級生にロシア、ウクライナ、アフガニスタン出身者がおり、世界情勢と日本を考え、価値観が多様に広がったようです。ちょうどトルコ、シリアで地震が起き、ニュースで見るがれきの下にいる子供たちが、クラスメイトの顔に似ていることから、身近に様々な国の民族を感じ、自身の日本という国を俯瞰してみるようになりました。

 子どもたちが口をそろえて言うのは、「カナダに来てよかった」ということです。英語は我が家はまっさらな状態で行ったため、日本で何かしら英語を勉強していたのであれば、更に上達したのかもしれません。1年では英語に限界がありましたが、多様な国々の人々に対し、恐れずその価値観を受け入れる、違いを考えるようになったのは新しい学びだったと思います。「私は井の中の蛙だった。日本に居続けたらどうなっていたかわからない。カナダに連れてきてくれて本当にありがとう」と娘は言います。カナダに飛び出さなければ得られない様々な学びは英語だけではなかったことを裏付けます。

 これから帰国し、その後この経験がどうなるのかは私たちも皆目見当がつきません。しかしながら、ここで得た様々な事は決して無駄ではなく、日本での新しい生活に向けての基盤になると信じています。この機会を整えてくださった岩井真由美様、エドモントン生活を支えていただいたひろみ様に深く感謝申し上げます。

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