「お子さんが主体で、親は付き添いで滞在」または「親の進学が主体で、子供も留学」のパターンです。今回は「親の進学が主体で、子供も留学」についてお話します。
将来家族でカナダへ移住を検討していらっしゃる方は、このパターンで渡航される方が多いですね。お父さんやお母さんが公立のカレッジや専門学校に通って資格を取る場合や大学で学ぶ場合は、学校に通っている間お子さんの公立の学校の授業料が無料になります。
ご家族で渡航される場合は、配偶者が就労ビザでお仕事をすることも可能ですから収入を得ることもできます。また、小さなお子様がいらしてもお二人が協力してお子さんの面倒を見ることができると思います。
しかし、最近増えている親子留学は、お母さんが学校に通いながらカナダで子育てをするケースです。この場合は、渡航前に考えなければいけないことがたくさんあります。
例えば、ご自身が学校に行っている時にお子さんの面倒は誰がみるのか?
カナダには日本のような学童保育があるのか?
学業と子育てをうまく両立できるのか?
お子さんを連れての留学なので、住居環境はどうすべきか?
できるだけご自身が通う学校の近くに住むべきか、それとも子供の学校にできるだけ近い場所に住むべきか?
カナダの学校は給食がないので、毎日お弁当を作ることになるが、日本のように簡単にお総菜などがスーパーで買えるのか?
何処でも簡単に日本食の食材が手に入るのか?
自分が学ぶ学校を先に決めるべか、それとも子供の学校を優先すべきか?
等など、事前に考えなければならないことがたくさんあります。
親の進学が主体で渡航される場合は、できればご自身の学校が始まる前に少し余裕をもって早めにカナダに入国されることをお勧めします。
お子さんの通う学校の手続きや住居探しなど、決めなければならない事がたくさんあります。お子さんの学校と住む場所が決まればまずは一安心ですね。お子さんが学校に通いだしたら、ご自身がお子さんの送り迎えをしながら、他の親御さんと交流したりご近所の方と会話を交わしたりしながら、お子さんと一緒に新しい環境に慣れることが大切です。
お子さんの学校を決める前に、ぜひ調べておいた方が良いことがあります。学校やご近所にビフォースクールやアフタースクールのサポートがあるかどうかです。
学童ケアは各学区で運営している場合やプライベートの団体に委託しているなど様々なです。全ての学校に学童ケアがあるわけではありません。学童ケアがない場合は、学校が始まる前と終わった後にお子さんをどうするか考えなければなりません。
州によっても異なりますが、カナダは小学生は一人でお留守番をすることができません。始業開始ベルが鳴るまで校内に生徒が入れない場合もあります。
ですから、ビフォースクールやアフタースクールのサポートは必要になってくると思います。

異国の地でお母さんがカレッジや大学に通い、学業と子育てを両立させるのは本当に大変な事です。お子さんとの時間も大切にしたいですし、同時にご自身の学業も大事です。上手にバランスを取りながら学業と子育てを両立させることは簡単なことではありませんね。
カナダは環境も良く住みやすい国として常に上位にランキングされ、親子留学をされる方がどんどん増えています。カナダで頑張っているお母さん達もたくさんいます。素晴らしいです!
しかし、中にはきちんとした計画を立てずに行動が先に出てしまい、渡航した後にこんなはずじゃなかった?とか、思わぬところで出費があり予算をオーバーしてしまったと悩んでいる方もいらっしゃいます。
お母さんとお子さんだけで留学される場合は、時間をかけてしっかり下調べをして渡航の準備をすることをお勧めします。
そして、カナダに渡航後はぜひ充実した留学生活を送っていただきたいですね。