カナダ高校留学を決めた生徒さんと、断念した生徒さん、その違いは??

毎年カナダに高校留学を希望する方が増えています。コロナの影響で渡航制限が厳しい時期が約2年程続きましたが、それでも一年間の留学や卒業目的で高校留学をする生徒さんが増えています。数週間の短期語学留学なら、あまり悩まずお申込みができそうですが、長期となると色々心配事も増えて直ぐには決断できないですね。

例えば、生徒さんは「自分は本当に海外で一人でやっていけるだろうか?」「ホームシックになったらどうしよう?」「カナダのご飯は美味しい??」「授業にちゃんとついていけるだろうか?」「友達はできるだろうか?」「英語が本当に上達するだろうか?」と不安がたくさんあります。

保護者の方は「カナダは治安が良いというけど、本当に大丈夫?」「毎朝きちんと早起きして学校に行くだろうか?」「バランスよくきちんと食事をするだろうか?」「学校の授業についていけるだろうか?」「ホストファミリーとうまくやっていけるだろうか?」等々、悩みは尽きませんね。

そんな時にお勧めしたいのは、春休みや夏休みの短期留学です。期間は1週間から3週間位ですが、実際カナダで生活してみることで、自分がカナダでやっていけるかどうか体験を通して自然に答えがでるかもしれません。保護者の方もお子様を海外に送り出すことで、これまでは気づかなかった、お子様の新たな一面を発見するかもしれません。

春休みと夏のサマープログラムに参加して、留学を決めた生徒さんと諦めた生徒さんの実例をご紹介します。Aさんは春休みのプログラムに参加しました。Bさんはサマープログラムに参加しました。

Aさんの例:

中学2年生の少しシャイな女の子です。英語が大好きで将来は海外に留学したいという夢を持っています。お友達と一緒に春休みに2週間短期留学を体験しました。ホストファミリーには高校生と大学生の姉妹がいました。カナダに渡航して数日するとホストマザーから私のところに連絡がありました。Aさんがあまり食べてくれないというのです。事前にアレルギーや好き嫌いについて伺っていましたが、アレルギーも嫌いな食べ物も特に無しとの事でした。ホストマザーの話では、ランチも残してくるし、夕食も殆ど食べない時があるという事でした。このままでは体調を崩してしまうとホストマザーがとても心配していました。私は生徒さんに理由を聞いてみました。生徒さん曰く、お米が日本と違って美味しくない。パンが硬くて美味しくない、ニンジンやブロッコリーは生で食べられない等々様々な不満があったようです。私は生徒さんにその事をホストマザーに伝えたのですかと尋ねたところ、答えは「ノー」でした。理由はホストマザーに悪いからと。学校でも積極的に友達が作れず、どうしても日本人の生徒さんと一緒にいることが多くなってしまったようです。彼女は帰国して、両親に自分の思い描いていた留学生活とはだいぶ違ったと話したそうです。

食事ですが、ホストマザーはけっして美味しくないお料理を出していたわけではありません。A さんは毎回日本の食べ物とカナダの食べ物を比べてしまっていたのです。食べ物に限らず、生活の端々で「日本だったら、こうなのに….」と比較してしまったのですね。週末にホストファミリーが一緒に出かけようと誘っても、シャイなAさんはなかなか自分から積極的にホストファミリーと関わる事ができなかったようです。残念ながら、Aさんは今回の体験で、自分はまだ長期海外留学の準備ができていないと感じたようです。以前は高校留学も考えていましたが、今はもう少し日本でしっかり英語を勉強して、大学に入ってから再度留学に挑戦したいと話してくれました。

Bさんの例:

英語の歌や映画が大好きな中学3年生の男の子です。将来は海外で働いてみたいという夢があります。中学生の最後の夏休みにカナダに行ってみたいと両親にお願いしたそうです。夏休みにバンクーバーで開催されたサマープログラムに参加しました。恐竜が大好きで恐竜博物館にも行きたかったそうですが、残念ながらRoyalTyrrell Museum (ロイヤル・ティレル古生物学博物館)は、お隣のアルバータ州ですね。Bさんはとても活発な生徒さんで、新しい事に挑戦することが大好きです。学校では外国人の生徒さんにも自分から積極的に声をかけてお友達になりました。学校の後は友達と様々なアクティビティにも参加したようです。ホストファミリーはメキシコ人の家庭で、スパイスのきいた食事が多かったようです。これまで日本では食べた事がないお料理も何度か出されたそうですが、何でもチャレンジして食べてみたそうです。勿論、食べられない物や嫌いなものは、「No, thank you.」ときちんと言えたのですね。ホストファミリーには小学生の男の子がいて、週末は家族で公園に行ったりサイクリングをしたりしたそうですが、Bさんも積極的に参加するようにしたそうです。英語を上手に話せたわけではありませんが、日本から持ってきた家族のアルバムを見せたり、翻訳機を使ったりしながら、身振り手振りで会話を楽しんだようです。とても積極的ですね。

カナダで3週間生活しながら、日本とカナダの違いを肌で感じたそうです。日本だったらこうだったのに、、、という考え方ではなく、外国はこうなんだと何でもポジティブに捉えようと努力したところがAさんとは違いますね。Bさんは3週間のサマープログラムを終えて帰国した時に、もっと長く滞在したら、英語を上手に話せるようになるのではないかと思ったそうです。ちょうど耳が慣れてきた頃に帰国になってしまったのですね。カナダに行く前は日本の高校を受験すべきかそれともカナダの高校に留学すべきか凄く悩んでいたそうです。理解のあるご両親は、海外で一人で暮らしてみてホームシックになるようなら、留学は無理と言っていたそうですが、Bさんはホームシックになるどころか、ホームステイ先をとても気に入って、このままこの家に暫く滞在したいと思ったそうです。ホストファミリーがBさんを家族の一員として接してくれたのですね。Bさんは帰国後ご両親と話し合い、まずは一年、もしその後も頑張れるなら、また二年と卒業目的で留学することを認めてもらいました。

SCHOOL BUS

AさんとBさんの事例を紹介しましたが、決してAさんの短期留学が失敗で、Bさんの短期留学が成功と言っているわけではありません。どちらも素晴らしい体験をしています。夫々の経験は将来きっと役にたちます。高校留学は親元を離れ生まれ育った環境とは全く違う場所で生活します。言語は勿論ですが、食文化や生活習慣も違います。慣れない事もたくさんあると思います。カナダは受験がない、長期夏休みも全く宿題が無いと言っても、学校の勉強が楽なわけではありません。高校生になれば宿題もたくさん出ます。このような環境の中で自分はしっかり自立して海外でやっていけるのか?まだ自分が海外留学に向いているか向いていないか分からない?なかなか決められないという時には、ほんの1週間でも2週間でも短期でカナダで生活してみることをお勧めします。そういう意味では、サマープログラムや春休みのプログラムに参加してみるのはちょうど良いですね。弊社のお客様でも、短期プログラムに参加して高校留学を決めた生徒さんは何人もいらっしゃいます。勿論、初めての海外がカナダの高校留学だったという生徒さんもいらっしゃいます。留学は人生の大きな決断です。メリットやデメリットもあります。高校留学は未成年の留学ですから、ご家族のサポートが必要です。決断は急がず、ご家族でじっくり話し合いをする事が大切ですね。

中学・高校留学のご相談やお問い合わせは、どうぞお気軽に下記にご連絡ください。

info@jpbscanada.com

 

 

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