このプログラムは二種類あり、夫々Home Child Care Provider Pilot ProgramとHome Support Worker Pilot Programと呼ばれています。夫々のプログラムの詳細についてはお問い合わせください。申請条件やプログラムの内容などを詳しく説明致します。
さて、今回はカナダの介護士のお仕事、特に訪問介護についてお話したいと思います。訪問介護とは、介護士さんがクライアントさんの家に行って介護をすることです。介護士さんのお仕事は、介護の他にお料理、お洗濯、お掃除など家事全般です。これはなかなか大変なお仕事です。介護士さんの中にはお料理があまり得意でない方もいらっしゃるかもしれないですね。
これは実際にあった話ですが、ある若い日本人の介護士さんが日系人の方の訪問介護をしていました。彼女は日本でもあまりお料理などしたことがありませんでしたから、食事に何を作って良いのか凄く悩んでしまったそうです。結局作ったものは、ご飯とお味噌汁。でも、このご飯とお味噌汁がクライアントさんにはとても喜ばれたそうです。
この話を聞いた時に私の友人のお父さんの事を思い出しました。私の友人は日系ブラジル人で、現在はカナダに移住して高齢のお父さんと一緒に暮らしています。彼女はベジタリアンで食事はとてもシンプルです。ですからお父さんの食事は別に作らなければなりません。彼女はブラジル育ちですから、日本食はあまり作れません。彼女のお父さんの介護が必要になった時に、友人は日本人の介護士さんに訪問介護を依頼したそうです。
介護士さんは日本育ちですから日本食は得意です。毎回介護士さんが作ってくれる日本食をお父さんは故郷の日本を思い出したのか感動して涙ぐんだ事もあったそうです。
長年海外に住んでいると、やはり故郷の食事が懐かしくなります。最近はカナダでもお店に行けば手作りのおいしい日本のお惣菜も手に入ります。しかし、たとえ簡単な食事でも介護士さんが心をこめて暖かいご飯やお味噌汁を作ってくれると、それだけで日系のクライアントさんは感動して食事をおいしく頂いてくれるのかもしれませんね。
以前カナダで訪問介護のお世話になっているカナダ人と話をする機会がありましたが、「できれば、ぜひ日本の介護士さんにお世話になりたい」と仰っていました。
何故かと言うと、日本人は何事にも丁寧で思いやりがあり、気配りのできる方が多いのだそうです。日本人の私としても話を聞いて嬉しくなりました。
日本での経験を問わず、カナダで介護士を目指す事ができます。介護士の資格が取得できる学校もたくさんあり、最短のコースですと約7ヶ月の履修で資格が取れます。介護士になるにはある程度の英語力が必要ですが、決してハードルが高いわけではありません。将来自分のやりたい事が決まっていて、そのための英語の勉強となると、ただ漠然と英語を学ぶのとは違い、英語の上達もかなり早いようです。また、介護士を目指すコースにはプラクティカム(実習)がついているので、実践でも英語を学ぶことができるわけです。
将来カナダで介護士として働いてみたい、またはその先の移民まで考えて介護士を目指してみたいという方はどうぞお気軽にご相談ください。
将来ここカナダでも日本人の強みを活かして、介護の現場で活躍する日本人介護士がさんが増えると良いですね。