コロナ禍で渡航して直ぐに仕事を始めたMさんですが、カナダと日本の介護士の仕事の違いや介護士を目指した理由、また将来の夢などについてインタビューをしました。
１）日本で介護士になられた理由をお聞かせください。
私が日本で介護士になった理由は、おじいちゃんが特養に入所していて、亡くなった際に家族が施設に呼ばれました。それまで私は特養や介護の世界と言うのは未知の世界でその時初めて足を踏み入れました。施設の中では職員さん達が本当に優しく親族の私たちに良くして下さり、また職場の雰囲気がとてもよく私は直感的にここで働きたいと思いました。その時の私は介護の経験や資格もなく無理だろうなぁと思ったのですが職員さんに働きながらでも資格が取れると教えていただき本格的にそこで働くことに決めました
２）海外（カナダ）で介護士をしてみたいと思ったきっかけは何ですか？
もともと海外に行きたいと言う気持ちがありました。ただ何も手に職がない中で海外に行くことへの不安があり、私に何ができるかをずっと日本で探していました。そのタイミングで介護という世界と出会い介護という職務経験を武器に海外に行こうと決めました
３）カナダでは訪問介護のお仕事をされていますが、お仕事の内容について教えてください。施設での仕事と訪問介護の仕事はだいぶ違いますか？
私は今大体4人のクライアントさん持っています。週に1回のクライアントさんもいれば週4回のクライアントさんもいます。毎日1日大体二組のクライアントさんの所へ訪問します。時間もバラバラで2時間の訪問もあれば7時間の訪問もあります。業務内容も本当にバラバラで一緒にゲームをしたりお昼ご飯を作ったりする時もあれば起床介助や就寝介助、また入浴介助のガッツリ身体介助をする時もあります。クライアントさんが私たちに求めるものはバラバラですが、クライアントさんが求めるものを私たちが柔軟にこなしていくような形です。施設と訪問は違います。施設と違い、訪問は1人のクライアントさんに一対一で関われる所がいいと思います。
４）カナダでお仕事を始めてから苦労したことはありますか？
日本では施設で働いていて、時間に追われ何事も必死でした。しかしこっちでは、時間に余裕があり休んでいいよ！と言われる時もあります。日本人なので休む事が出来ず、出来ることが無いかと探している自分がいました。ただ先輩にそれはクライアントさんからしたらありがた迷惑になる事もある。何かをする事で自分を納得させるのはただの自己満かもしれないと言われて納得しました。私たちが訪問で訪れている意味はクライアントさんの為。休んで一緒にお喋りする事がクライアントさんの望んでいる事であれば、それを提供する事が大切だと気付くまで、少し時間が掛かりました。
５）カナダで仕事をしてみて良かったことはありますか？
施設と訪問の違いはありますが、人のクライアントさんに時間をたっぷり使って良いケアが出来ると言う事です。日本の施設では時間追われ、クライアントさんの為にもっと出来る事がある事は分かっているのに、物理的に出来ない悔しさが常にありました。こちらの訪問ではたっぷりと時間があるので時間に追われるストレスが無くなったと思います
６）これから仕事でチャレンジしてみたいことはありますか？ 今後のプラン等お聞かせください。
まだぼんやりですが、カナダで介護士の資格を取得するのもいいかなと考えています。訪問でこちらの介護施設に行く機会があるのですが、施設に行くといつも笑い声が聞こえてきて明るい職員さんが多く楽しそうな印象を受けます。だた、今は将来の事ではなく目の前のクライアントさんの為に日々頑張って行きたいです。
７）これからカナダで介護士として仕事をしたいと考えている方々にアドバイスをお願いします。
こちらで出会う方々は、とても良くして下さいます。もし、カナダで介護士として働ける条件が目の前にあるのであれば、ぜひチャレンジしてみて下さいね。
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