ブリティッシュ・コロンビア州(BC州)では、小学校を対象にした「BCSchool Fruit & Vegetable Nutritional Program(BC学校果物・野菜栄養プログラム)」が実施されています。このプログラムは、生徒たちに新鮮な地元産の果物や野菜を提供し、健康的な食習慣の促進と地元農業への理解を深めることを目的としているようです。
このプログラムは、BC州のすべての公立および私立の小学校を対象に、新鮮なBC産の果物や野菜を定期的に提供するものです。
2024/25学年度からは、各学区が資金を管理する「FeedingFutures」というモデルに移行し、学校や学区はこの資金を活用してプログラムに参加します。参加校は、12週間(隔週)または24週間(毎週)のプログラムを選択でき、各週に複数の種類の果物や野菜が届けられます。

どんなプログラムなのかわたしの子供たちに聞いてみるとランチの時間に配られる野菜の栄養素について話がありその後野菜や果物などが配られているようです。
野菜は調理されたものではなく生野菜のまま配られます。
うちの子供たちはこのFruit& Vegetable Nutritional Programのおかげでパプリカが大好きになりました。
一緒にスーパーに出かけた時にパプリカを買ってほしいと言うのでなぜか理由を聞くと学校でのFruits& Vegetable Nutritional Programで配布され食べてみると甘くてとても美味しかったそうです。
その日以来パプリカが大好きになり、ポリポリと生のまま食べるようになりました。
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また別の日にはりんごも配られて学校で食べて帰ってきてからこれからはりんごの皮を剥かないで食べたいと言われました。
わたしは今まで子供達に皮を剥いてりんごを食べさせていたのですが、皮の部分にたくさんの栄養素が含まれていることを教えてもらいそれ以来りんごは皮付きで食べるようになりました。
子供達から聞いて驚いたのは、ブロッコリーやスナップエンドウが茹でたりせず生のまま配られたそうです。
自宅では茹でて食べていると学校の先生に伝えたらブロッコリーやスナップエンドウに含まれている栄養素のなかには加熱によって壊れてしまうものもあるので生のまま食べると栄養素を逃さず摂取できるよと教えてもらったそうです。
このFruit& Vegetable Nutritional Programのおかげで、うちの子供たちは本当に生野菜が大好きです。
スナック代わりにきゅうりやにんじんスティックを食べたりします。わたしの子供たちから聞いたのは学校のスナックにも生野菜を持ってきている生徒が多いそうです。
このFruit& Vegetable Nutritional Programで教えてもらったことのおかげで子供達も意識して野菜を取り入れているのではないかなと思います。
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また栄養価の高い食品は健康的な食生活の基本である 野菜、果物、全粒穀物、タンパク質食品を定期的に摂取すべきであるとの考えから 低脂肪牛乳と強化大豆飲料は、定期的に摂取できる栄養価の高いタンパク質食品であるとの考えに基づきBCSchool Fruit & Vegetable Nutritional Program (BCSFVNP)に加入している学校は、BC州教育・保育省とBC州酪農協会の提携により、+Milk(プラスミルク)というプログラムにも参加することができ、生徒に新鮮な地元の牛乳や乳製品が提供されます。
野菜や果物と一緒に牛乳も配られています。
このプログラムで推奨されている牛乳は2%牛乳 partly skimmed milkというもので日本で言うと低脂肪乳に近いのではないかと思います。
日本から来たばかりのころにこの牛乳を飲むと日本の牛乳に比べてすごく薄く感じたのですが飲み慣れたら今はこの牛乳の方が飲みやすいのでいつも2%牛乳を自宅でも使っています。
日本のように給食がないので食育に関してカナダは日本のように食育がないのではと思っていましたがカナダの小学校ではこのようなプログラムで食育に取り組んでいることを知りました。食べることは生きる上で基本であり子供たちに健全な食生活を実践できるように取り組んでいるのはどこの国でも同じなのですね。
執筆者
カナダ在住ママ:Riku