留学生活は、親元を離れて初めての異国での挑戦です。新しい環境に順応するには時間がかかるかもしれません。多くの留学生がこの挑戦の一環として、ホストファミリーでの滞在経験します。私も20年前、アメリカでの留学生活を始め、初めてのホームステイを経験しました。私のホストファーザーはノルウェー人の2世で、ホストマザーは地元のアメリカ人で、共働きでした。日本とは異なる考え方や生活習慣がありました。例えば、土足で家中を歩き回る、トイレは誰も入っていない時はドアを開けっ放しにする、１週間同じ夕食メニューなどでした。最初は驚きや戸惑いもありましたが、その状況を受け入れ、違いを上手く楽しむことにしました。現在は、私はホストとして受け入れる側ですが、ホームステイ生活を始める際のアドバイスを少しお伝えしたいと思います。
心構え／リスペクト
心構えとリスペクトは、留学生とホストファミリーの関係を円滑にするために極めて重要です。留学生はオープンマインドで新しい経験に臨み、柔軟な姿勢を持ち、ホストファミリーとのコミュニケーションを大切にし、自らの文化や習慣をシェアすることで、お互いの違いを理解し合い、良好な関係を築くことができます。コミュニケーションが不足すると、違いに戸惑いやお互いに疑念が生まれ、ストレスが増大します。そのため、不安や問題が生じた場合は積極的に相談し、信頼関係を築くことが重要です。また、リスペクトを示すことも重要であり、相手の意見や感情を尊重し合うことが円滑な共同生活の基盤となります。
食事面
カナダでは地元の食材や伝統的な料理が楽しめます。メープルシロップやサーモン、カナディアン・ベーコンなど、地域の料理にも挑戦してみると良いでしょう。また、カナダは多文化国でもあり、ホストファミリーの料理には様々な国の影響が反映されることもよくあります。異なる料理を試すことで、新たな食文化に触れ、ユニークな経験ができます。食卓を通じたコミュニケーションも大切にし、自分の好みや制限を上手く伝えることで、ホストとの関係をより深めてみてください。
ホストファミリーの家庭のルール
何処の国でも同じく、特に子供のいる家庭では、異なる家庭のルールが当たり前に存在します。これらのルールは、家族の独自の価値観や文化、子供の成長段階に基づいて形成されています。例えば、就寝時刻やスクリーンタイム、家族との共有時間の重視、お手伝いなど、ルールは家庭内の秩序を維持し、家族の一体感を築くための枠組みとなっています。留学生は、これらのルールに敬意を払い、柔軟に適応することが、円滑な共同生活を構築する鍵となります。
家事分担
カナダでは家族のメンバーの一人ひとりが家事や掃除などを分担し、協力して家庭を維持することが一般的です。留学生も家族の一員として、家事の分担に積極的に加わり、日々協力することで、ホストと良好な関係が築けます。この協力体制はお互いに貢献し合い、効率的な生活を促進します。
スクリーンタイムの制限
特に子供たちに対して、テレビやゲームなどのスクリーンタイムを制限する家庭が多いです。時間の節制とバランスを考えながら、スクリーンタイムを楽しむことが求められます。留学生もこれらの制限に協力し、健康的な生活をおくってください。
物の整理
共有スペースや自分の部屋の整理を心がけて、物を片付けるようにしましょう。整然とした環境は共同生活の円滑にします。
食事の参加
家族との食事に積極的に参加し、食器を片付けるなどの協力もしましょう。また食事を共にすることはコミュニケーションの一環であり、家族の一員としての絆を深めます。
スケジュールの共有
予定がある場合や外出する、特に夕食が不要な場合などは事前に家族に伝えるようにしましょう。スケジュールの共有は予期せぬホストとのトラブルを避けます。
電気、水の節約
夜寝る前や朝学校へ行く際には、部屋の電気を消すようお願いします。電気の節約は共同生活においてエネルギー効率を向上させ、環境への配慮が必要です。また、歯磨きやシャワーの際には水の節約にも留意してください。カナダの一般家庭には日本のように瞬間湯沸かし器がありません。長時間シャワーでお湯を使ってしまうと、最後にシャワーをあびる人にお湯がでないという事もあります。シャワーに制限時間を設けている家庭が多いと思います。ぜひルールを守って節水にも心がけましょう。
留学生活は新たな挑戦が続く期間です。異なる文化や環境に柔軟に適応し、常にオープンマインドを保ち、そしてコミュニケーションを大切にしましょう。
留学先の生活に積極的に参加することで円滑な留学生活を築く事ができると思います。
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