現地レポート「日本とカナダの教育制度の違い」

わたしは日本で生まれ育ち日本の学校教育しか知りません。わたしの子供たちがカナダの学校に通うことになって日本との教育制度の違いで気づいたことを紹介したいと思います。

 

プレゼンやグループワークが多い

 日本でいうと幼稚園年長に当たるキンダガーデンから「Showand Tell」というものが始まります。クラスメイトに何かを見せて(Show)それに対して説明(Tell)するというものです。大体自分の好きなものを家から持ってきて、持ってきたものについて説明をします。説明が終わればクラスメイトや先生からの質問に答えます。 

小さい頃からこのようにみんなの前でプレゼンする機会が多いため、自分の意見や考えをはっきりみんなの前で言える子供たちが多いです。

また高学年になるとグループワークも多くなってきます。グループワークでも自分の意見をグループのメンバーに話したりメンバーの意見に耳を傾けて課題を仕上げていく機会が多くあります。

グループプロジェクト

 

カリキュラムにボランティア活動が含まれている

 カナダではボランティアやチャリティーといった地域に貢献する活動をカリキュラムに盛り込んでいます。子供たちは授業の単位と同じように決まった時間を満たさなければ卒業することができません。子供だけでなくカナダの人々は社会貢献の意識が高いと言われています。その意識は学校の教育を通じて、社会貢献の大切さや方法を一人一人がよく知っているというところにもあるのでしょう。

 

英語の特別授業がある 

カナダは様々な国からの移民を受け入れています。カナダの学校には英語が母国語でない生徒がたくさんいます。そのような背景から英語が母国語でない生徒たちに英語を教えるELLクラスが設置されています。英語が話せない生徒にはELLクラスでのしっかりしたフォローがあるため安心して授業を受けることができます。

  

フランス語の授業がある

 英語と並んでもう一つの公用語であるフランス語も学校のカリキュラムに含まれています。わたしの子供たちが通っているBC州の公立ではG5からフランス語の授業が始まります。

 高校受験がない

 カナダでは高校受験がありません。ほとんどの子供たちは学区内の中学校、高校へ進学します。そのため受験に向けて詰め込む勉強をする必要はなく、伸び伸びと教育が受けられているように思います。またキンダーガーデンからグレード12まで公立の学校は無料で通うことができます。

  

給食や掃除の時間がない 

学校によっては有料のランチを申し込みできるところもあるようですが、多くの学校ではランチを持参しなければなりません。保護者は毎日子供にランチを持たせなければならないため、負担に感じるかもしれません。ランチの他にスナックタイムもありランチとスナックの用意が必要です。また、日本のように子供たちが学校を掃除する時間はなく、子供たちが帰宅したあと清掃業者が学校の清掃業務を担っています。

バンドコンサート

 

音楽で使う楽器が違う

 日本の小学校ではピアニカやリコーダーを使って音楽の授業を受けますが、カナダではバンド楽器のリストから自分がやってみたい楽器を選んで授業をうけます。バンド楽器はトランペットやクラリネットやフルート、その他にもドラムやエレキギターなどもあります。

やってみたい楽器を決めて学校を通してレンタル又は購入して音楽の授業を受けます。音楽の授業のある日は普段の持ち物に楽器を持っていくことが加わります。

 

学校へは送り迎えが必要 

カナダでは子供を一人にしてはいけないという意識がかなり高いです。たとえ自宅であっても子供を一人で留守番させると保護者が罰せられることもあります。子供が小学生の間は保護者が同伴して学校へ送り迎えしなければなりません。共働きのご家庭で送り迎えが難しい場合は日本でいう学童のようなビフォーアフタースクールを利用したりします。

 

入学式や始業式、授業参観がない 

日本の学校のようにカナダでは授業参観がありません。今どのような勉強をしているのかは子供たちに尋ねて知ったり先生の手紙で知る時もあります。また入学式や始業式もなく普段通りに始まります。

 

体操服がない 

カナダの学校では体操服はなく体育の授業のために着替える必要はありません。そのため私の子供たちは毎日動きやすい服装で登校させています。

 教科書がない

 日本では教科書を使って授業を受けますが、カナダの学校では教科書はなく授業内容も教師が準備する資料やプリントになります。日本の教科内容とカナダの教科内容を比べると自分の考え方や答えの辿り着き方が重視されその方法について説明することが重視されているように思います。

 

日本と学校教育の違いに驚くことも多くありましたが保護者の立場からよく思うことは日本の学校の給食システムは本当に羨ましい限りです。

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