カナダではボランティアやチャリティーなど地域に貢献する活動が学校のカリキュラムに盛り込まれています。子供達は、ボランティアやチャリティー活動についてどのように学校で勉強しているのか娘のクラスで見ることができる機会があったので紹介したいと思います。
チャリティーについて学ぶ活動でグレード4の娘のクラスでYoung Entrepreneur Fair と言うものがありました。このフェアは自分たちでビジネスを立ち上げてその売り上げをチャリティーとして寄付をするというフェアでした。
どういう場所へ自分はチャリティーしたいか調べたり市場調査をしたり自分で売り上げを出すためにどんなものを売るか、他にも自分のお店の広告をデザインしたりビジネスで売るものを制作したりと3ヶ月ほどかけて準備を進めて取り組んでいました。
先生から３人までのグループで取り組むこともできるし1人でビジネスを立ち上げ取り組むこともできると言われたようです。娘は自分1人で全てをやってみたいと思ったようで1人でこのプロジェクトに取り組み始めました。
チャリティー先には
SPCA(動物保護団体)
Pacific Autism familynetwork
Senior dog centre
Children’s Hospital
などがありました。
そのほかにも娘の通う学校のplaygroundの新しい遊具設置のためのチャリティーや図書館の本の購入などもリストに入っていました。チャリティー先を決めるのにインターネットでどのような活動をしているのかリサーチしチャリティー先を決めたようです。娘はSenior dog centre に寄付をすると決めていました。
「なぜそこに寄付することを決めたの？」と聞いてみると「行き場のないシニアの動物はなかなか引き取ってくれる家族が見つからないんだって。ここはそういう動物達のケアをしてくれて安心できる場所を用意してるの。こういう場所がなくなったら今いる動物達が悲しい気持ちになってしまう。だからこういう場所がなくならないで欲しいから。」と話してくれ自分でリサーチをしてDog Senior Centreがどのような活動をしているのか知ることができたようです。
娘はスライム作りが大好きなのでそれを生かしてスライムを売ってDog Senior Center に寄付しようとフェアに向けて動き出しました。いつもは遊びでスライムを作っているのですが今回は寄付するために売るスライムを作らなければなりません。買ってくれる人たちの目線に立ってどうすれば買いたいと思うようなスライムがいいかなど娘なりに考えて必要なものを一緒に買いものに行きました。
そして迎えたフェア当日、、、
見に来てくれたお客さんに商品の説明をしたり売り上げをDog Senior Centre に寄付する予定であることやそこではどんな活動をしているか説明したりとても生き生きした様子でフェアに参加していました。娘は恥ずかしがり屋で知らない人と話したり自分の意見を言ったりするのが苦手なのですが、ハキハキと説明している姿にびっくりしました。
家に帰って来てからハキハキ話しててすごいなあと思ったよと伝えると自分のためじゃなく寄付したいって思ってるからちゃんと説明しないとと思って話せたよと言っていました。娘の作ったスライムを買ってもらえたことや自分の力で寄付できるお金ができたこと、Dog Senior Centre がどんな活動をしているか伝えられたことなどで達成感でいっぱいのようでした。
この経験のおかげでチャリティー活動が少し身近に感じられるようになったのではと感じています。
さらに先日娘がお友達からバースデーパーティーに誘われました。お友達からの招待状には誕生日プレゼントに１０ドル持ってきてください。そのうちの半分をChildren’s Hospital に寄付したいです。と書かれてありました。
学校などで小さい時からチャリティー活動やボランティアについて触れているとそれらは身近にあるもので生活の一部になっているのだなと感じた出来事でした。 このようにボランティアやチャリティー活動が身近にあることがカナダの人々の社会貢献の意識の高さにつながっていくのでしょうね。
カナダ在住ママ：Riku
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