子供達が春休みに入り天気のいい暖かい日が多くなってきて、そろそろ寒く長い冬も終わりに近づいてきているのを感じています。 そして毎年この時期になるとバンクーバーでも優しいピンク色の桜の花が咲き春の訪れを知らせてくれます。 実はここバンクーバーでも桜をたくさん見ることができるのです。
なぜバンクーバーに桜があるのかと不思議に思い調べてみると、1930年代に神戸市と横浜市が500本もの桜をスタンレーパークに設置された第一次世界大戦の「日系カナダ人戦没者慰霊碑」に追悼の意を込めて寄贈されたそうです。その後、1958年には300以上の桜の木が日本の領事館から「両国間の友情の永遠の証」として寄贈されたそうです。
今ではバンクーバー市内に4万本以上の桜があると言われていて毎年桜まつりやフェスティバルが開催されるなど今ではバンクーバーのあちこちで桜を見ることができます。毎年この時期が来ると車で運転していると色々なところで桜が咲いているのを見かけます。そんなバンクーバーの桜の有名な鑑賞スポットやフェスティバルをいくつか紹介します。
1.クイーンエリザベスパーク
桜は園内に数カ所ありますがソメイヨシノが多いです。QuarryGardenのあたりがおすすめのお花見スポットです。毎年ここに桜を見に行くのですがお昼から行くと駐車場がなかなか見つからないくらい人がたくさん来ています。もし行く場合は午前中をお勧めします。
2.スタンレーパーク
バンクーバー観光の人気スポットであるスタンレーパークの桜もとてもいいです。桜はもちろんのこと自転車に乗ったり海を眺めたりといろんなことを同時に楽しめるのがスタンレーパークの魅力です。天気がいい日に是非行ってみてほしい場所です。
3.バンデューセン植物園
植物園内に24種類の桜が100本以上あり順番に開花していく桜を見ることができます。毎年10,000人近い人たちが訪れると言われているSakura Days Japan Fairというフェスティバルが開催されます。たこ焼きや焼き鳥など日本の食べ物が楽しめる屋台のほかにもフードトラックが並んだり、茶道のデモストレーション、太鼓や三味線の和楽器の演奏など日本の伝統的な文化を体験することができます。
4.新渡戸稲造記念庭園
UBC内にある日本庭園で桜を見ることができます。日本庭園で見る桜はやはりとても情緒がありなんだかんだで見ていると日本にいるようで日本の恋しさを少し忘れさせてくれます。新渡戸稲造記念庭園だけでなくUBC内でも桜が至るところに咲いていて散歩しながら桜を見るのもおすすめです。
5.キツラノビーチパーク
キツラノビーチとその近くのVanier parkにも多くの桜の木があります。バンクーバー博物館の周りにもソメイヨシノもありビーチ散策しながら桜も見ることができます。
6.ギャリーポイントパーク
スティーブストン最大規模の公園「ギャリーポイントパーク」には225本もの桜の木が植えられています。また1888年に和歌山県からスティーブストンに移住した工野儀兵衛さんを称えて造られた日本式の庭園「工野庭園」もあります。その他にもギャリーポイントパークではRichmond Cherry Blossom Festival も開催されていて書道や着物の着付け体験、パフォーマンス、食べ物の販売などが開催されています。わたしの家からギャリーポイントパークはとても近いので毎年ここには欠かさず桜を見に行っています。年々桜の木が大きくなっていて桜の木の成長をみるのも楽しみの一つです。
7.David Lam Park/Big Picnic
わたしは行ったことがないのですがバンクーバー最大のお花見(ピクニック)が昨年に引き続き開催されるようです。David Lam Park には100本のジンダイアケボノの桜の木が植えられていて満開の時期には見事な風景を楽しむことができるようです。そんな公園の桜の下でお花見を楽しむイベントです また夕方からはライトアップされた桜も楽しむ事ができるそうです。
桜の花を見ていると心が豊かになり穏やかな気分になれますね。しかし桜の花の咲く美しい期間はとても短くあっという間に散ってしまいます。どこにいくか計画を立て、この時期だけのバンクーバーの桜を是非眺めて楽しんでください。
執筆者：カナダ在住のママ
出典
在バンクーバー日本国総領事館
https://www.vancouver.ca.emb-japan.go.jp/itprtop_en/index.html
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