こんにちは。カナダ在住36年、現地留学コンサルタントの真由美です。現地での子育て経験と、数多くの未成年留学生をサポートしてきた経験を生かし、「現地のお母さん」のように、いつでも安心して相談できる存在でありたい。そんな思いで、一人ひとりの留学サポートをしています。このブログでは、カナダ留学のリアルな情報や、保護者の皆さまが安心できる情報を現地からお届けします。
さて、今回は今年の6月にカナダの高校を卒業した生徒さんのインタビュー記事をご紹介します。これからカナダの高校に留学を検討されている生徒さん、また保護者様はぜひ参考にしていただければと思います。

これまでたくさんの留学生を見てきましたが、Sさんは自分の強い意志で留学を決意してカナダに来られ、3年間の留学生活をとても有意義なものにした生徒さんの一人です。Sさんは卒業生を代表して「別れの辞」Valedictorianを述べる学生の候補にも選ばれました。Valedictorian(ヴァレディクトリアン)は卒業クラスの中で首席を収めた生徒が選ばれるもので、Sさんが選ばれれば、創立以来初めての留学生ヴァレディクトリアンだったそうです。最終的には現地の生徒さんが選ばれたそうですが、候補にあがっただけでも素晴らしいです。

では早速インタビュー記事の紹介です。
1.留学前について
● 留学を決めた理由は何ですか?
日本と違う環境で挑戦してみたいと思ったからです。
● なぜカナダを選びましたか?
留学生の受け入れ環境が整っていて、教育の制度も良いと聞いたからです。
● 留学前に一番不安だったことは何でしたか?
言語と現地での学習についていけるかが心配でした。
● 実際に来てみて、不安はどう変わりましたか?
最初の2-3か月ほどはほとんどを時間を学習に使い、遊びに行ったりできずにいましたが、成績は自分が満足いくようにとれていたのでまあいいかと思い、もっと勉強しようとやる気が出てきました。しかし今度は、私の留学生活は勉強のみで終わってしまうのかと心配になりましたが、言葉に慣れるにつれその心配もなくなっていきました。

2. 到着直後の生活
● カナダに着いた初日の印象を教えてください。
日本と空気の味が違うな、と思いました。あと、空が広いと思いました。
● 最初の1か月で一番苦労したことは?
言葉はもちろん、文化など私の知らないカナダでの日常生活の「普通」に慣れる事です。
● 英語が聞き取れなかった時はどう乗り越えましたか?
状況と立場などから、相手が言いそうなことを頑張って想像しました。それでもわからなかったら、わかるきっかけとなることを相手が言うまで分かったふりをして聞いていました。それで大体なんとかなっていました。
● ホームシックになりましたか?
なりませんでした。家族には電話をしたりメッセージを送ることができたので、3年間を通しても家が恋しくなることはなかったです。
● 現地の生活にはどのくらいで慣れましたか?
具体的な時間は思い出せませんが、気づいたときには慣れていました。
毎日課題や自分の学習で忙しくて気にしませんでした。ある程度言葉が話せるようになったのが渡航一年後くらいでそれから気持ち的な余裕が出てきたので、そのころだと思います。

3. 学校生活
● 授業で苦労したことは?
特に最初の一年間苦労しました。
課題が出たとき(特にCareer Life Edication という自己分析や将来のキャリアについて考える授業)にそもそも何をすればいいのかまったくわからなかったこと。
ビデオを見ながら紙に書かれた質問に答えるとき、ついていけなくてその日の夜に同じ動画を何時間もかけて見て課題を完成させたこと。
最初のころは留学生で言葉が流暢に話せなかった為、グループワークの時はよく他の(まったく課題に取り組もうとしない)留学生達と組まされ、結局一人で課題をやらなくてはいけなかったこと。
● 日本の学校との違いを感じたことは?
授業中に生徒がお菓子を食べていたこと
先生がフレンドリー
先生が生徒に手作りのお菓子をたまにくれる事
● 好きだった授業は?
最後の年に取った心理学の授業が好きでした。授業では先生が学習内容に沿った質問や個人に関する質問をしてクラスの全員が自分の意見を述べる時間が楽しかったです。たまたま少人数のクラスということもありましたが、とても居心地が良かったです。授業内容もそうですが、何より先生が大好きでした。
● 友達はどのようにできましたか?
来たばかりの頃はあまり人に話しかけられず、一週間くらい、授業以外はほとんど一人でした。それから、留学生の友達がたくさんいる現地の女の子と友達になり、その子の友達グループに入れてもらいました。それから、アクティビティの多い体育の授業を通して友達を増やしました。
● 現地の生徒との交流で印象に残っている出来事はありますか?
私より友達のほうがアニメを見ていたことがわかった時です。

4. 英語について
● 英語が伸びたと実感した瞬間は?
クッキングの授業の時に私に皿洗いのみをさせてくる他の留学生が皿はまだかと聞いてきたときに怒った時に英語が伸びていると実感しました。
● 一番効果があった勉強法は?
毎日知らない単語を30ずつ覚えて、その30単語を最低6回はテストすることでした。とにかく語彙を増やしていました。
● 英語を話せるようになるまでどのくらいかかりましたか?
ある程度喋れるようになったのは大体一年がたったころでした。
● 今振り返って、「これをもっとやっておけば良かった」と思うことはありますか?
語彙力を伸ばしてから渡航すればよかったと最初のほうは特に感じました。
5. ホームステイ・生活
● ホストファミリーとの生活はどうでしたか?
お世話になったどのファミリーもあたたかく、本当の家族の様に接してくれました。あまり大きな問題だと思ったことはなかったですが、私が勉強をしていたり、ファミリーも予定や夜勤があったりして食事の時間が合うことはなかなかありませんでした。
● 印象に残っている思い出は?
最後の学期前にステイ先を変える前までフィリピンのファミリーにお世話になっていました。その家では誰かの誕生日のたびにたくさん友達を呼んで、たくさん料理を作って祝っていたことです。
● 食事や生活習慣で驚いたことは?
日本の実家よりも調味料、特にスパイス等が充実していたことです。生活習慣で驚いたことは、少しくらいの遅刻は気にしない人が多めだったことです。
● 日本との文化の違いで面白かったことは?
宗教の捉え方と理解の違いです。

6. 留学中の思い出
● 楽しかった出来事は?
友達と一緒にお昼ご飯を食べたことや友達の家で放課後過ごしたことです。
● 大変だった出来事は?
雨の日も寒い日も歩きやバスで通学・移動しなくてはならなかったこととToefl受験前に春休みのすべてを使って試験対策をしたことです。 あと、高校に通い始めて一週間後にクレジットカードを盗まれてホストマザー・ホストファザーと警察に行かなければいけなかったことです。
● 休日はどのように過ごしていましたか?
放課後と休日はずっと学校近くの図書館で勉強して過ごしました。
7. 成長したこと
● 留学前と比べて、自分が一番変わったと思うことは?
他の人の目を気にしなくなったことだと思いました。
● 自信がついたことは?
日本語でも英語でも知らない人と話すことがうまくなったと思います。
● 留学を通して価値観は変わりましたか?
日本社会がいかに平和なのか理解しました。
8. 進路について
● 日本の大学へ進学することを決めた理由は?
たくさんの方々の支えで充実した高校生活を送ることができ、たくさんの目標を達成することができました。なので今度は日本に戻って日本の為に仕事がをする準備のために日本の大学へ行くことを決めました。
● 留学経験は大学受験にどのように役立ちましたか?
大学に提出する資格試験のスコアアップに大変役立ちました。これから大学受験の予定ですが、小論文や面接の試験で必要な自分の意見をわかりやすく伝える力はかなり伸びたと思っています。
● 将来の夢は何ですか?
決まってないですが、国際的な舞台で活躍できる人材になることを目指します。

9. これから留学する人へのメッセージ
● 留学を迷っている高校生へ一言お願いします。
行って後悔するのと、行かずに後悔するのを考えてみると、勇気を出して一歩踏み出しやすくなると思います。
現地での生活、言葉の壁、費用など不安要素は数えきれないほどあります。しかし、行って頑張ってきたら行って良かったと思えるはずです。
● 「留学して本当に良かった」と思うことは?
お化けと虫以外に怖いものがなくなったことです。
現在Sさんは、日本の大学受験に向けて勉強に励んでいます。この3年間で、アカデミック英語の力は大きく向上し、英語だけでなく、すべての教科で優秀な成績を収めて卒業されました。
この留学で培った語学力や国際感覚、そして多くの経験は、これからの人生において大きな財産となることでしょう。将来はきっと、その経験を生かし、国際社会で活躍されることと期待しています。
充実した留学生活を送ることができたのは、何よりもSさんご自身の努力の賜物です。しかし、その陰には、ご家族の温かいご理解と支え、先生方や学校のお友達など、多くの方々の存在がありました。留学は決して一人で成し遂げるものではなく、多くの人の支えがあってこそ実りある経験になるのだと、改めて感じています。
Sさんのこれからの未来が、希望に満ちた素晴らしいものとなることを心より願っています。今後ますますのご活躍を楽しみにしています







