留学生に人気のあるカナダの街 トロントとバンクーバーの比較

バンクーバーVSトロント、どちらがお勧め?

カナダは世界的に見ても留学先として非常に人気が高い国です。その中でもトロントとバンクーバーは、多くの留学生が憧れる代表的な都市です。どちらもそれぞれに違った魅力があり、街を歩くだけで新しい発見があるのが特徴です。にぎやかで国際色豊かな雰囲気を楽しめるトロントと、美しい自然に囲まれたリラックスした暮らしを味わえるバンクーバー。どちらの都市にも魅力があり、比べてみるだけでもワクワクしてきます。

私は実際にトロントとバンクーバーの両方に住んだ経験があります。トロントは冬の寒さが厳しく、早ければハロウィンの頃には雪がちらつくこともありました。ただ、その分家賃や物価がバンクーバーに比べて安く、生活コストを抑えやすいという利点があります。また、街にはドイツのパンやソーセージを売る店、ポーランド食材のチェーン店などヨーロッパの店も数多く、食文化の多様さを実感できました。一方で、バンクーバーはアジア人にとって暮らしやすい環境が整っており、食材や文化的な面でも馴染みやすさを感じました。どちらにもそれぞれの良さがあり、自分の優先したいライフスタイルによって選択肢が変わってくると思います。

気候

気候の面では、トロントとバンクーバーには大きな違いがあります。トロントは大陸性気候で、夏はとても暑く湿度も高い一方、冬は厳しい寒さと雪に包まれます。特に1月から3月にかけては氷点下20度以下になることもあり、寒さに慣れていない人には驚きの環境です。しかし、四季がはっきりしているため、秋の紅葉はまるで絵画のように美しく、一度は体験してみたくなる魅力があります。

一方、バンクーバーは温帯海洋性気候で、カナダの中では比較的温暖です。冬でも氷点下になることは珍しく、雪もあまり積もりません。その代わりに11月から3月にかけて雨が多く、「レインクーバー」と呼ばれることもあります。夏は湿度が低くカラッとしており、猛暑になることも少ないため、とても快適に過ごせるのが特徴です。それでも一年を通じて快適な気候は魅力的で、特に寒さが苦手な人にとっては安心して暮らせる街です。

生活コスト

生活コストの面では、両都市ともカナダの中では高い部類に入りますが、バンクーバーの方がやや高い傾向にあります。特に住居費については、バンクーバーは世界的に見ても高水準であり、留学生の大きな負担となることが多いです。トロントも決して安くはありませんが、選択肢が多く、工夫次第でコストを抑えることが可能です。

食費については、両都市とも外食は高いですが、自炊をすることで節約できます。バンクーバーは新鮮な海産物が安く手に入り、トロントは多様な食材が手に入りやすいという特徴があります。また、私の経験では日本食材もトロントの方が若干安いことが多いと感じました。

交通システム

トロントのTTC(トロント交通委員会)は地下鉄、バス、路面電車(ストリートカー)を統合した充実した公共交通システムを提供しています。特に地下鉄は市内の主要エリアをカバーしており、車がなくても快適に生活できます。ストリートカーはトロントならではの風景をつくり出していて、観光気分で乗るのも楽しいです。

一方、バンクーバーのTransLinkシステムは、スカイトレイン、バス、シーバスを組み合わせた効率的な交通網を整えています。スカイトレインは無人運転で、車窓から山や海の景色を眺めながら移動できるので、ちょっとした観光気分を味わえます。

どちらの都市も、それぞれに違った魅力のある移動体験ができるので、ぜひ両方の交通システムを体験してみたくなります。

生活環境と文化

トロントはカナダ最大の都市として、ニューヨークに匹敵する国際的な大都市の雰囲気を持っています。世界中から集まった多様な文化が共存しており、「モザイク都市」と呼ばれるほどの多文化環境が特徴的です。チャイナタウン、リトルイタリー、グリークタウンなど、個性あふれるエスニックコミュニティが広がっており、留学生は自分の文化的背景に近い居場所を見つけやすいです。また、ブロードウェイミュージカル、国際映画祭、コンサート、美術館など、刺激的な文化イベントが日常的に楽しめるのも大きな魅力です。

さらに、冬の寒さが厳しいため、地下通路や建物内に広がるショッピングモールが発達しており、寒さを避けながら快適に移動や買い物を楽しむことができます。都市の活気と国際的な雰囲気を存分に味わえるのがトロントです。

一方、バンクーバーは「世界で最も住みやすい都市」の上位に選ばれることが多く、自然と都市が調和した美しい環境が魅力です。太平洋とノースショア山脈に囲まれた街並みは息をのむほど美しく、スキー、ハイキング、サイクリング、カヤックなど、四季を通じてアウトドア活動を楽しむことができます。また、アジア系住民の比率が高く、特に日本人、韓国人、中国系コミュニティが発達しているため、アジアからの留学生にとって生活しやすい環境が整っています。私の経験では、トロントに比べてバンクーバーの方がアジア人として暮らしやすいと感じました。自然を身近に感じながら安心して暮らせる点が、バンクーバーでの留学生活の大きな魅力です。

トロント大学
教育環境の比較

トロントは「カナダの教育の中心地」と呼ばれるほど、質の高い教育機関が集まっています。トロント大学は世界ランキング上位の名門校として知られ、ヨーク大学やライアソン大学(現トロント・メトロポリタン大学)なども国際的に高い評価を受けています。特にビジネス、医学、工学の分野では世界トップクラスの教育を受けることができるのが魅力です。また、専門学校やカレッジも充実しており、実践的なスキルを身につけたい学生にとっても選択肢が豊富にあります。トロントに留学すれば、国際的な学びの場で刺激を受けながら自分の可能性を大きく広げられます。

一方、バンクーバーにはブリティッシュコロンビア大学(UBC)とサイモンフレーザー大学(SFU)という世界的に評価の高い大学があります。UBCは特に研究分野で優れた成果を上げており、自然科学や環境学の分野では世界をリードしています。バンクーバーの教育機関は比較的規模が小さいため、教授と学生の距離が近く、よりパーソナライズされた教育を受けられるのも魅力です。自然に囲まれた環境の中で、世界水準の学びを体験できるのは、バンクーバーならではの特権です。

就職機会とキャリア展望

トロントはカナダの経済の中心地であり、金融、IT、メディア、バイオテクノロジーなど多様な産業が発達しています。カナダの主要企業の本社が集中しており、インターンシップや就職の機会も豊富にあります。特に金融街であるBAYストリート周辺には多くの国際企業のオフィスが集まっており、ビジネス系を志す学生には絶好の環境です。また、スタートアップ企業も多いため、起業を目指す学生にとってもチャンスが広がる都市です。

バンクーバーは映画制作、ゲーム開発、林業、観光業などの産業が盛んです。「ハリウッド・ノース」と呼ばれるほど映画産業が発達しており、クリエイティブ分野を目指す学生には魅力的な環境です。また、アジア太平洋地域とのビジネス関係が深く、国際貿易に関わる仕事の機会も多くあります。ただし、トロントと比較すると全体的な求人数は少ない傾向にあります。

まとめ

トロントとバンクーバーは、それぞれに違った輝きを持つ留学先です。国際的でダイナミックな都市生活を満喫したいならトロント、雄大な自然とアジア系コミュニティの安心感に包まれたいならバンクーバーがぴったりです。気候や生活コスト、学びたい分野、将来のキャリアなどを考えながら、自分に一番合う街を選ぶ時間も留学準備の楽しみのひとつです。どちらを選んでも、新しい出会いや発見にあふれた、かけがえのないカナダ留学生活が待っています。

 

カナダ在住ママ:T.H.

 

 

 

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