二月のカナダの祝日にFamily Day(ファミリーデー)と呼ばれる祝日があります。ファミリーデーとは二月の第三月曜日に法定休日として定められています。私たちの住んでいるBC州では2013年から始まった比較的新しい祝日です。
ファミリーデーの起源は州によって異なりますが、家族関係の重要性を認識し、家族が一緒に過ごすために祝祭日が設けられています。カナダの人たちは家族の時間を大事にするのでカナダらしい祝日だなあと思いました。
またファミリーデーは、日常の忙しさから解放され、リラックスする機会として捉えられています。そんなファミリーデーをカナダの人たちはどのように過ごしているのか紹介したいと思います。
ファミリーデーには多くの家族がファミリーデーアクティビティーに参加します。
•アウトドア活動
家族でハイキングやスキーなどのアウトドア活動に出かける。
•家族との時間
家族で集まって料理や食事をしたりゲームをしたり映画を見たりして過ごす。
•家族に会いに帰省する
家族と離れて暮らしている場合は帰省する方も多くいます。
・ボランティア活動に参加する
ファミリーデーに家族でボランティア活動に参加する家族もいます。ボランティア活動はカナダで過ごす人々の習慣になっているほど生活に密接しているからです。カナダでできるボランティアの種類は多岐にわたるのでボランティアの仕事も見つけやすいです。
・地域のイベントに参加する
お祭りやアイススケートなど地域ならではのイベントや行事が開かれています。市のSNSやウェブサイトなどに情報が掲載されたりしています。
今年のファミリーデーは私たちの住んでいるリッチモンド市で行われていたアートフェスティバルのイベントに家族で参加してみました。ファミリーデーにはたくさんのイベントがいろいろなところで開催されています。私たちが出かけたリッチモンドアートフェスティバルは音楽、体験型アクティビティ、文学、舞台芸術を通して、家族で想像力を膨らませることができるフェスティバルのようです。無料のパフォーマンスやドロップイン・ワークショップのほか、有料の登録クラスもありました。
息子はアートがとても好きなので有料の1時間半の陶芸クラスに申し込んでみました。陶芸家の先生から教えてもらい陶芸を初めて体験させてもらえ料金も10ドルほどでした。最初硬い土をこねて柔らかくして形を作っていき色を塗って焼いてもらい2週間後に作品を取りに行くことになっています。陶芸は初めての経験だったのでとても楽しかったようです。マグカップを作ったようで自分の作ったマグカップでホットチョコレートを飲むことを楽しみにしています。
他にも無料の歌のパフォーマンスやクラフト、絵本の読み聞かせなどがあちこちで行われていました。小さい子供たちは歌に合わせてダンスを楽しんだり紙皿でクラフトを作ったり絵本を読んでもらって聞いたり子供たちが遊べるブースがたくさんありました。
子供だけではなく子供が楽しんでいる様子を見るのも親にとっては嬉しいことなのでファミリーデートらしいイベントだなと感じました。 またこのイベントのためにボランティアで活動されている方たちもたくさんいました。
カナダは日本に比べると法定休日が少ないです。最低でも毎月一回祝日があるといいのですが三月と六月は祝日がありません。
年末年始の祝日も12月25日と1月1日だけです。日本のようなゴールデンウィークやお盆休み、年末年始の休日はありません。
日本に比べると長く休みになることはあまりないのでこの比較的新しい祝日のファミリーデーは家族で過ごせるいい機会になります。
またファミリーデーは決まりも伝統も特になく家族によった過ごし方は様々なので家族みんなが楽しめる過ごし方を決めてリフレッシュできたらいいですね。