約5年ぶりに子供達を連れて7月に帰国しました。子供達は日本の従兄弟たちに会えることをとても楽しみにしていたのですが、従兄弟たちは学校が終わってからも宿題や部活、習い事に忙しく、なかなか時間を合わせることが難しかったのです。日本の子供たちは放課後こんなに忙しく過ごしているのだなあと驚きました。
カナダの子供たちも習い事をしている子は多いですが遊ぶ時間を大切にしているご家庭も多いように思います。今回はカナダの子供たちの放課後の過ごし方について紹介したいと思います。
1、プレイデートや学校のグラウンドで遊びゆったりと過ごす
日本の小学校では毎日宿題があることが多いですが、カナダでは宿題はほとんどありません。特に低学年の間は宿題はほぼありません。うちの子供たちの学校では毎日20分読書する様に言われていますがちゃんと本を読んだのかなどのチェックもないので宿題に追われるプレッシャーはほぼありません。そのためか放課後は日本よりも時間に追われることなくゆったり過ごしている子供たちが多いように思います。
学校が終わると天気がよければ学校のグラウンドで遊んで帰る子供たちも多くいます。子供たちが放課後グラウンドで遊んでいる間にうちの息子や娘と仲のいい友達のお母さんたちとも話すことができ、プレイデートの約束をしたりすることもよくあります。グラウンドで遊ばせていると今日空いてるならプレイデートさせませんかと言ってもらうこともよくあり、学校で遊んだ後子供たちはそのままプレイデートをすることも多いです。
私は英語が流暢に話せないのですが、子供たちのお友達のお母さん方はそんなわたしにもとても親切に接してくださり習い事や遊び場所の情報など教えてもらえることも多く助かっています。放課後の学校は子供たちも遊べ親にとっても同じ年頃の子供についての悩みなども共有でき親子ともどもいい時間になっています。
2、習い事に通う
日本のようにカナダでも放課後に習い事に通う子供たちも多いです。カナダで人気の習い事はやはり「スイミング」ではないでしょうか?カナダでは日本のように水泳の授業が学校ではないので泳ぎを習いに行くしかありません。カナダの子供たちはほぼ誰もが一度はスイミングレッスンに通ったことがあるはずです。こちらではライフスキルの一つとして「スイミング」に通う子供たちが多いです。スイミングレッスンは費用も比較的安く通うことができますが、枠が少ないため申し込み日にすぐに申し込んでもすぐにウェイティングになってしまうことも少なくありません。
またスイミングと同じくらい男の子たちに人気があるのは「アイスホッケー」です。ナショナルスポーツなだけあって小さい時から通う子が多いです。かなりコミットの高いスポーツですが、大体ホッケー経験者のパパがしっかりと付き添っているようです。
さすがカナダですね。 ただ日本と違いカナダでは塾に通っている子供たちは少ないように思います。そもそも塾というものがカナダにはあまりありません。学習系の習い事では公文やプログラミングなどがありますが、日本よりもこちらで習うととても費用が高いようです。
3、学童(After school care)に通う
カナダの殆どの小学校は3時ごろまでに終了します。カナダでは小学生は一人で留守番させることはできません。そこで共働きのご家庭の多くは学童保育(Afterschool care)を利用しています。学童保育の施設の多くが公立小学校の学校施設内で運営されています。移動が不要で慣れた学校施設で遊べるというのは子供にとっても親にとっても利用しやすい制度です。また学童の受け入れを行なっている私立の保育施設もあります。
カナダの学童保育と日本の学童保育の違いの一つに「Beforeschool care」というものがあります。「Before school care」は朝のお預かりのシステムです。カナダの小学校は朝の始業開始のベルがなるまでは学校に入れません。始業時間前に子供を預ける場合は朝の学童保育が必要になります。また日本に比べるとカナダの学童保育はかなり高額です。大体月に平均500ドルから600ドルくらいするようです。
カナダの小学生の放課後の過ごし方は日本と同様に友達と遊んだり習い事をしたり学童に行ったりと放課後を過ごしています。ではなぜカナダの子供たちの放課後の時間にゆとりがあるように感じるのでしょうか?おそらく学校の宿題がないことや小学校の下校時間が早いことが挙げられるのではないでしょうか?カナダの小学校の下校時間は地域によって違いますが、うちの子供たちの小学校では2時45分で終了です。日本に比べると随分早い下校時間です。下校時間も早く宿題もないとなると時間に随分余裕ができます。また日本のような学習塾が一般的でないためさらに時間に余裕があります。このような点が日本との違いと言えるかもしれません。