現代社会において、ますます社会や企業のグローバル化が加速する中、中高生などの多感な時期の若者たちの留学が注目されています。日本政府も、若い世代の留学を推奨支援しようとする取り組みを行っており、「教育未来創造会議」では、2033年までに、学生50万人の留学を目指し、特に高校生に関しては、目標を4万7000人から、なんと12万人に増やすことを掲げています。それから、留学を終えたグローバル人材に対して、留学生対象就職フェア情報、国際公務員・海外ボランティアなどの採用情報も斡旋しています。
さて最近、親御さんも子供が中高での留学を検討することに強く関心を持ち始めています。特に数ヶ月から数週間の短期プログラムが人気です。短い期間の留学は、多くの刺激をもたらし、海外に目を向ける良いきっかけになるではないでしょうか。私自身も高校時代に新たな経験を求めて、自らAFS（アメリカンフィールドサービス）という短期交換留学のプログラムの試験を受けに行った経験があります。1年の交換留学プログラムに無事に受かりましたが、受け入れ先がシカゴ市内だったため、最終的には、治安の面で心配した親から猛反対に遭い行けませんでした。結局大学から治安の良い場所での留学をしました。異文化の中での学びや人間関係で自己成長や国際的な視野の拡大につながったと思います。
「若いうちに留学」にはメリットとデメリットの両方がありますが、今回はメリットに焦点を当ててお話しします。
順応性/英語力の伸び
若いうちに留学する事の一番のメリットは、ずばり若ければ若いほど順応性や英語力の伸びが大きいことです。若い時期に留学することで、新しい環境や異文化に素早く適応する能力が高まります。また、英語圏での生活により、日常のコミュニケーションや学問活動が英語で行われるため、英語力が飛躍的に向上します。そのため、若いうちに留学することで、順応性や英語力を劇的に向上させ、個人的・学術的成長の強固な基盤を築くことができます。
広がる選択肢/グローバル就活の可能性
留学経験は将来の選択肢を大幅に拡げることができます。若いうちに異文化経験や語学力を身につけることで、国際的なキャリアに関心を持つ人々にとっては特に重要なステップとなります。留学経験者は、グローバルなビジネス環境や異なる文化圏での仕事に適応できる能力を身につけることができます。これにより、将来の就職活動において競争力を高め、様々なキャリアオプションを選択できる可能性が広がります。また、留学経験者は異文化理解やコミュニケーション能力においても優れており、多様な職場や環境でのリーダーシップを発揮できるでしょう。
人間形成
留学は個人の人間形成に大きな影響を与えます。新しい環境や文化に触れることで、自己理解や成長が促進され、異文化コミュニケーションのスキルや対人関係能力が向上します。留学生活は自己の決断と選択の連続であり、これによって自己発見や挑戦、困難を克服することで精神的な強さを培います。また、固定観念や偏見に直面することで、留学生はそれらを打破し、より包括的な視野を持つようになります。早い段階での留学経験は個人の価値観や人格形成に深い影響を与え、豊かな人間性を育む重要な機会です。
自立心や自己管理能力を育てる
自立心や自己管理の能力は留学を通じて向上します。新しい環境での生活や学業、社会生活において、自らのスケジュールを管理し、責任を果たす必要があります。これにより、時間管理や計画力が向上し、自己組織化された生活を送ることができるようになります。また、異文化の中での生活は、様々な困難や課題に直面することもありますが、それらを乗り越えるための柔軟性や忍耐力も身につきます。これらの能力は将来のキャリアや人生において非常に重要であり、留学体験を通じてこれらのスキルを早くから磨くことができるのです。
留学経験は若者にとって非常に貴重なものであり、その影響は語学のスキルアップだけでなく、将来のキャリア、個人の成長や人間性形成にも大きな影響を与えます。異文化への理解や対人関係能力の向上、自己管理能力の獲得など、多くの恩恵をもたらします。留学は単なる学業の一環としてではなく、豊かな人生経験として積極的に取り組むべきものであり、その効果は個々の経験や取り組み方によってさらに多岐にわたることが期待されます。そのため、若者の留学のメリットをよく理解し、積極的にチャレンジしてみてください！
カナダ在住ママ：T.H.
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