• Mayumi

カナダ留学から介護士へ

カナダのバンクーバーに 「ニコニコホームケア」 というノースアメリカ唯一の、日本人による訪問介護サービスの会社があります。現在この会社でお仕事をされていらっしゃる介護士さんにお話を伺いました。



日本でも介護士のお仕事をされていたのですか?

いいえ、私は看護師として働いていました。終末期のケアがしたくて看護師になりました。末期がんの患者さんの最後なども看取りました。とてもやりがいのある仕事でした。


なぜお仕事を辞めてカナダに来られたのですか?

看護師の仕事をしながら、仕事の合間に休暇を取り、一人でアジアに旅行に出かけていました。旅先で見た光景は、仕事をしている幼い子供達や、生きているのか息をしているのか分からない状態で路上で暮らしている人々の姿でした。何度か旅行をしているうちに、私は病気になっても直ぐに医者に診てもらえない人々のいる場所で、患者さんを助けるような仕事がしたいと思うようになりました。

以前から海外で英語の勉強もしたいと思っていました。、また海外で介護の仕事も経験したいと思っていましたので、多民族、多文化の魅力を持つカナダに渡航することを決めました。


直ぐにニコニコホームケアでお仕事を始められたのですか?

2019年の7月にワーキングホリデービザを取得してカナダに入国しました。語学学校に2ヶ月通った後に、ニコニコホームケアでボランティアを経験しました。現在はフルタイムでお世話になっています。


看護師から介護士とお仕事が変わりましたが、実際に海外で仕事をされてみての感想をお聞かせ下さい

日本で看護師の時はできた仕事が今はできないと知り、当初はそのギャップに悩みました。また看護師として働いている時は上を目指して仕事ができたのに、今はそれが叶わないかもしれないという焦りもありました。しかし、今は看護師の知識を介護の仕事に活かして仕事ができるのでやりがいはあります。看護師としての技術が落ちたとは思いません。



お仕事で苦労したことはありますか?

言葉ですね。現在はカナダ人のケアをしていますが、やはり英語でのコミュニケーションがとても大事だと感じています。

現在私は患者さんの家に行って介護をしていますが、施設と違いベッド、シャワーなどの設備がきちんと整っていないため、家にあるものをうまく利用して代用しなければなりません。病院で働いている時は、必要なものは全て揃っていましたから、家にあるものを代用して介護に使う事を考えたことがありませんでした。お金をかけず家にあるものをいかにうまく代用していくかという事を学びました。

柔軟性が大事ですね。それから、在宅介護ではベッドの高さを自動調整できないので、自分で重心を低くして腰を痛めないようにしながら、体の使い方を気をつけるようになりました。


仕事をしていく中で他に気をつけていることはありますか?

表情です。顔の表情がとても大事だと思います。今はマスクを着用して仕事をしているので、介護をする私達の表情が患者さんになかなか伝わりません。私は意識していつもニコニコ笑っているようにしています。

それから、やはり言葉ですね。

英語では自分の意志がきちんと伝わらず、別な意味に取られてしまったり、誤解を招く事もあるので、話す時はゆっくり、はっきり、そして声を大きくして話すよう心掛けています。


お仕事を通して日本とカナダの違いなど何か感じた事はありますか?

施設に入居している方の介護をしたことがありますが、カナダ人の介護士があまり動かないので、少々驚きました。私は日本でずっと病院で仕事をしていましたが、日本人は常に細々と動いて患者さんのお世話をします。しかし、カナダの施設で働く介護士は、日本人の働き方とだいぶ違うように感じました。

また、日本は時間が過ぎても働きます。定時はあまり関係ありません。残業は良い事みたいな風潮があります。しかし、カナダは時間内できちんと終わることが評価されます。自分のできる事、できない事の意思表示がきちんとできると思います。

カナダは働いている人をきちんと評価してくれる国だと思います。おおげさに褒めてくれる時もあります。褒められるともっと頑張ろうという気持ちになります。ニコニコホームケアのオーナーもよく褒めてくれます。とても働きやすい環境です。

患者さんも褒めてくれますし、評価してもらえると尽くしたいという気持ちになります。

カナダ人の患者さんは心が広いと思います。自分がミスをしても「いいよ、こうすれば良いよ。」と言ってくれますし、感謝の言葉をかけてくれます。仕事がしやすい環境です。


これまで何か思い出に残るような体験はありましたか?

以前介護をした患者さんの終末期に立ち会いましたが、日本と海外のあまりの違いに驚きました。息子さん達や周りの方々の声掛けが素晴らしいと思いました。患者にハグをしたり、I LOVE YOU と何度も声をかけたり、ワインを飲みながら患者さんに接したりと、文化の違いを感じました。終末期の病人に接する家族の接し方が日本とは全然違い、とても暖かい雰囲気が伝わってきました。


これから海外で看護師をめざす方にアドバイスをお願いします。

まずは英語ですね。相手が何を言っているのかわからないと仕事になりません。ある程度英語を勉強することは大事です。

留学して海外で働くには勇気もいります。私は 「いつか自分も海外へ…いつかはやりたい、いつかきっと…」 でも,このいつかはいつ来るんだろうといつも思っていました。「これから10年先も同じ気持ちでいられるか?」「この気持ちが何時までも持続できるか分からない。」そう思った時に、それなら、今しかない、今実行しようと思い、一歩を踏み出しました。仕事を辞める前に留学の手続きをはじめ、自分が仕事を辞めざるを得ない環境にしてしまいました。

まだ行ったことがない海外へイメージだけが膨らんで、なかなか最初の一歩が踏み出せないという方が多いと思いますが、今振り返ってみると、一歩踏み出してみるとそれ以降は,意外にそれほど大変な事ではなかったという事に気が付きました。

やりたい、行きたいという思いがあるなら、ぜひその目標に向かって一歩踏み出してみてください。



海外で仕事をするのに、英語の勉強はどれくらい必要ですか?

その方のレベルによって違うと思いますが、私はカナダに来る前にフィリピンに3ヶ月程滞在しました。そしてカナダに渡航後は、語学学校へ2ヶ月通いました。カナダで仕事を始めた頃の自分の英語はまだ全然だめだったと思います。

最初の頃は日本人の患者さんの介護をしていました。と言っても、患者さんのご家族との会話は英語になります。その後日系カナダ人の患者さん、そして今はカナダ人の患者さんのお世話をしています。


これからの目標をお聞かせください。

最終目標はカナダで看護師になりたいですね。今年は介護士としての仕事が二年目に入りますが、カナダへの移民を考えています。

BC州認定の介護士の資格を取り、将来は色々な所に行って、人種を問わず多くの人々と関わり介護をしたいですね。

私はカナダで交通事故に遭い病院に入院したことがあります。患者の経験もしましたが、その時に日本とカナダの看護師の対応の違いを感じました。カナダの看護師に比べ、日本の看護師は優しくて暖かいと思いました。日本では入院患者にここまで丁寧にやってくれるのに、カナダではやってもらえないと感じました。将来は、日本人の手厚い介護や心配りを、ここカナダで実践して広めていきたいと思います。



インタビューを終えて

今日は素敵なお話をたくさん伺うことができました。看護師として培った知識や経験を現在の介護のお仕事にしっかりと活かしていらっしゃいますね。患者さんや上司の方から褒めて認めてもらえる、そして仕事をきちんと評価してもらえるというのは、さすがカナダ、とても働きやすい環境にありますね。カナダで介護士を目指す留学生も増えています。ぜひここノースアメリカで、日本人の真心のこもったきめ細かなサービスを介護の分野でも広めていただきたいですね。


ニコニコホームケアの詳細はこちら

https://nikoniko.ca/jp/index.html

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